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今更だけどドラマ「ラストフレンズ」について考えてみる

2017-06-30

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ども。まつばななです。

2008年の春に放送されていた「ラスト・フレンズ」というドラマをご存知ですか?わたしの大好きなドラマのひとつです。
詳細はこちら→ラスト・フレンズ ディレクターズカット 完全版 [DVD]

このドラマでDVの現実を知った方も多かったことと思います。

少々ネタバレもあるので、これから見たいという方は注意してください。そうではない方は懐かしい話題になると思うので、最後まで見て頂ければ幸いです。

「ラスト・フレンズ」の見所はリアルな設定

長澤まさみさんが主演の「ラストフレンズ」。
この主人公にイライラした方も多かったことでしょう。笑

また、長澤さん演じる「ミチル」のDV彼氏、「ソウスケ」役を錦戸亮さんが演じています。
このドラマで錦戸さんを嫌いになった女性がたくさんいたそうです。当時ご本人は『本望です』と仰ってましたが。とにかくとっても恐い役。

それだけ、リアルにDV彼氏を演じています。

その他、性同一性障害、セックス依存症、家族からの性的暴力を受け女性不審になった、など様々な背景のある4人が暮らす「シェアハウス」を舞台として、物語が進んでいく。

憧れのシェアハウス

当時、「シェアハウス」がまだ流行り始めたころで、このドラマをきっかけにブームが加速したように感じました。

人間関係だけではなく、シェアハウスの住人同士で「おそろい」のマグカップを使ったりしていて(それぞれテーマカラーに合わせた色のものを使ってる)、わたしの周りでも結構買っている子がいました。笑

OPや、作中でもこのマグカップがそれぞれの関係性や今後のストーリーを表すことに使われていたりして、当時のドラマ公式ホームページではこのマグカップを使ってあることをすると裏ページにいけたり・・・よく作品中でも登場しており、ファンの間は「OKAERIマグカップ」と呼ばれていました。

当時はFranFranなどで購入できましたが、調べたらAmazonにありました!懐かしいですね~。

『人に話せない悩み』がテーマ。深いし広い

悩みのテーマとしては

  • 性同一性障害
  • 家庭内の性的虐待
  • 依存症
  • ネグレクト(育児放棄)
  • DV

主なものはこんなところ。こまごましたものもたくさんあって、結構前の作品ですが今でも見直すと新しい発見があります。

それぞれの心の闇がどのような形で消化されるのかが見所です。

三角関係が切ない

性同一性障害という当時はあまり取り扱われていなかった(と思う)テーマが興味深かったことを覚えている。その演者が上野樹里さんというのは放送前に騒がれていたイメージがあったが「ルカ」を見事に演じ切っていた。

それに家庭内の性的虐待によって女性恐怖症になって女性を好きになれないタケルを絡めてくる。そのことがあってから初めて惹かれた女性が男性が恋愛対象でない人だったり、更にルカの想い人のミチルから好意をよせられたりとありきたりだがひとつひとつの内容が濃い。

自由は自由でなかったりする

セックス依存症のエリ(水川あさみさん)は「永遠の愛なんてない」をモットーに自由奔放に生きてはいるけれど、人の温もり欲しさに不倫してみたり同居人に手を出そうとしてみたりする。でも、相手が嫌がったら謝罪するし、強要はしない。

自由に生きているように見えて、「本当に欲しいもの」が手に入らない姿がリアルに描かれています。

今でも登場シーンのBGMには震える!

ソウスケ(錦戸さん)が登場する時って必ず同じBGMが流れるんですよね。「おお~キタキタ!」てなる感じの、ホラーっぽいやつ。

恐怖のDV男、ソウスケ。典型的だけど、最初は優しいしなんでもしてくれる恋人なんですが、あとから考えるとあれもこれもそれも、恋人を束縛・支配するための行動だったんだな、ということが解ります。

母親に捨てられたソウスケと、金にも男にもだらしない母親を持つミチルどちらもネグレクトを受けている部分があり、2人はお互いに依存する関係になってしまい、抜け出せなくなるんですね。(ここにイライラした視聴者も多かったはず。笑)

依存されることに依存される、そんな関係って最初は上手くいっても待っているのは崩壊ですよね。自分たち2人だけの世界から出て行ことするミチルをあの手この手で引き戻そうとする姿は痛々しいけれど、ミチルはソウスケではなくて大事な友達を選んだことによってDVから解放されるんですね。

ソウスケもミチルも愛された記憶がないから愛し方を知らない。
だから殴ることで、従うことで愛を証明する…でもちゃんと周りを見れば手を差し伸べたり、無償に愛してくれているひとは居るよってことも丁寧に描かれている。ソウスケの衝撃のラストシーンは今でも鮮明に覚えていますね。あの最後によって救われたのでしょうね。いいか悪いかはまた別として。

彼もきっと殴りたい訳じゃなかった

ミチルをストーキング中にソウスケは男の子と出会います。
なにかを感じ取り話しかけるとどうやら、ネグレクトであると気づく。昔の自分を重ねているのか男の子にとても親切にしてあげていました。

きっと昔のソウスケにもこうやって手を差し伸べてくれるひとが居れば、少しは変わっていたのじゃないかと思えるシーン。男の子を使ってミチルに手紙を届けようとしたりしてしまうが、その男の子の母親は戻ってきてドラマの後半でソウスケにお礼を言う。

暴力をふるっていることは間違っているが、確かにこの男の子を救ったのはソウスケだった。
完全な「悪」ではなく、こういう側面も描いた部分が、とても評価を高くした理由ではないかな。

「ラスト・フレンズ」から感じること

悩みの大きさはひとと比べるものじゃない

このドラマに出てくるもので悩んでいるとき、ひとに相談するようなことではないと思ってしまう。全てのものがクサいものにフタ的な感じでひとりで抱え込もうとしてしまいがちですよね。

でもこのドラマはひとに相談したり病院を受診したりして、悩みを開示して解決方法を模索していく。

そもそも悩みのタネって孤独感からきているのだなぁと。ひとりで悩んだり、わたしだけがこうなんだとか、そういう所から悪化していくのはこのドラマをやっていた当時も今も変わらない問題ではありますよね。

ふつうの精神状態と、そうでないとき

わたしもDV経験者なので、どうしてもそこにフォーカスしてしまいがちなのですが、やっぱりこのドラマを見て思うことは、同じような体験をしている人に”自分が異常な状態であること”にこのドラマを通して気づいてもらいたいということ。

DVは閉鎖的な空間で行われていることで、周りも気づいても触れてこない話題なんですよね。でも当人たち(する側も受ける側も)は通常の精神状態ではないので周りからつついてもらわないと解決するのが難しい問題。

だけど、心のどこかでおかしいと思っているなら周りに話してみるべきだし、もしそういう話を耳にしたら家庭内はそれぞれだよねではなくおかしいよとハッキリ伝えてあげて欲しい。

あなたはそのひとがいなくても生きていけるし、そのひとが居なくなってもひとりにはならない。

ドラマの中でもあなたはひとりじゃないし、ひとりで悩まなくてもいいということを訴えている。それぞれがそれぞれに落としどころを見つけて、トラウマや依存と上手に付き合っていく。

まとめ

当時にしては取り上げられることの少なかったテーマの「ラストフレンズ」。そこから派生してDVや性同一性障害、ネグレクトについての番組も増えました。

DVを受けている側それを見ている側(友達)からの視点もあるので、もし身近にこういったことがあるひとは一度見てもらいたい。

DVを受けているひとってもう通常の精神じゃないので、このドラマのように周りの助けっていうのは本当に必要なんです。DV男からの報復を恐れて周りも関与しにくくはあるんですが、話を聞いてもらうだけでも全然違いますからね。

わたしも当時の職場には救われました。

一度は見て頂きたいドラマなのであげてみました。DVをひとつのテーマにしているブログなのでまた紹介なんぞ出来ればいいと思ってます。

ドラマのようにちょっと切ない、だけと未来のあるキラキラした最後を迎えれるとは限らないけれど、今は匿名で話せる場もたくさんあるのだしわたしのようにブログで発散して自分の中で消化するのもアリだと思いますよ。

公式HPとかでも錦戸さんの写真全部ぼやけてたのが笑ったわ~。

 
いい感じで毎回挿入されてくるんで一層盛り上がった。
 
このドラマの影響は本当にすごかった。

今回記事を書くにあたり、色々調べたら小説も出ているし、その後について書かれているものもあるんですね。

ラスト・フレンズ小説  ラスト・フレンズ
ドラマから4年後の物語  空-ラストフレンズ、その後 (フジテレビBOOKS)

こんなドラマがまたあればいいのになぁと思います。
問題をとりあげていて、あれだけ話題にあがるドラマは最近ないから。キャストの問題かもだけれど。

ここまで読んでくださってありがとうございました!

わたし自身のDV体験はこちら

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